「人生会議」とは「もしものときのために、本人が望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと」(厚生労働省ホームページより)とされており、いわゆる「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」のことを指すとされています。ACPの取り組みと普及が必要であり、その啓発も重要であることは言うまでもありませんが、ACPの内容は「市民」と「生命の危機に直面している人々やその家族、または遺族」とでそれぞれ異なる場合があります。今後、国民への啓発活動を展開する際には、その対象と目的を明確にした上で、当事者や専門の医療者への意見を求める機会を設けるよう、全国がん患者団体連合会と日本緩和医療学会は共同で意見書「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)の普及啓発に関する意見書」を本日、厚生労働省に送付しましたので、ここにご報告いたします。

なお、11月26日に2つのがん患者団体から厚生労働省に対して意見が提出されたと承知しておりますが、全国がん患者団体連合会とは別団体となります。全国がん患者団体連合会から厚生労働省への意見申し入れは今回、11月29日に全国がん患者団体連合会と日本緩和医療学会と共同で提出された意見書が、全国がん患者団体連合会としての厚生労働省への意見申し入れとなりますので、併せて申し添えます。

>>人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)の普及啓発に関する意見書(PDF)
>>日本緩和医療学会ホームページ

(アドバンス・ケア・プランニングについての参考資料)

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▲アドバンス・ケア・プランニングの定義
出典:厚生労働省「第1回人生の最終段階における医療の普及・啓発のあり方に関する検討会」
木澤義之委員(神戸大学大学院医学研究科先端緩和医療学分野)提出資料より

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▲ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の世界的な流れ
出典:厚生労働省「第1回人生の最終段階における医療の普及・啓発のあり方に関する検討会」
木澤義之委員(神戸大学大学院医学研究科先端緩和医療学分野)提出資料より

>>「第1回人生の最終段階における医療の普及・啓発のあり方に関する検討会」木澤義之委員提出資料(PDF)